麺屋こうじグループは、東池袋大勝軒の創業者・山岸一雄さんの直弟子である田代浩二さんを中心とした、ラーメンの一門です。
つけ麺の源流である大勝軒の味と心を受け継ぎながら、数多くの独立店・人気店を世に送り出してきました。
すべての出発点、「ラーメンの神様」山岸一雄

山岸 一雄
東池袋大勝軒 創業者。1961年に開いた店の「特製もりそば」が、のちに「つけ麺」として全国へ広がった。
看板メニューの「特製もりそば」は、甘酸っぱい醤油だれに麺を浸して食べる一杯。ラーメン界に一つのジャンルを築きました。
そんな山岸さんが遺したのは、味だけではありません。多くの弟子を育て、その独立を後押ししてきました。
技を独り占めせず、惜しみなく伝える。その生き方こそが、大勝軒という系譜を全国へ広げた原動力です。
田代浩二さんが歩んだ道

田代 浩二
麺屋こうじグループ 会長。山岸一雄氏に直接学び、茨城・佐貫での独立を皮切りに一門を広げた。
東池袋大勝軒で修業を積んだのち、独立の道へ。最初の店は、茨城県佐貫。そこから「牛久大勝軒」「麺屋ゆう(荒川沖)」「麺屋青山」と店を重ね、茨城を中心に一門を広げていきます。
この一門からは、多くの人気店が巣立っていきました。
- 中華蕎麦 とみ田
- 麺屋 一燈
- 麺処ほん田
「麺処ほん田」の店主・本田裕樹さんは、高校時代に牛久大勝軒でアルバイトをしたことをきっかけに、ラーメンの道へ入りました。2008年2月、21歳のときに東十条で麺処ほん田を開業。その後、2020年には秋葉原へ移転しています。
「とみ田」の富田治さんも、田代さんに弟子入りし、やがて独立した一人です。一門から次の世代を担う職人が育ち、そこからさらに新しい店が生まれていきました。

受け継がれてきた三つの考え方
技を、囲い込まない
弟子が経験を積み、独立して自分の店を持つ。その背中を押す関係が、この一門の大きな特徴です。
「その店らしい味」を大切にする
とみ田、一燈、ほん田は、大勝軒のコピーではありません。それぞれが自分だけの味を築いています。受け継いでいるのは、味そのものというより、味に向かう姿勢のほうです。
麺は、自分たちで打つ
麺屋こうじグループでは、ラーメンもつけ麺も麺を自家製で仕込みます。スープに合う麺を試し、麺とスープを一つの組み合わせとしてつくり上げる。この手間を惜しまない姿勢が、一門に流れています。

一門、それぞれの一杯






あっさりからがっつりまで、同じ一門でありながら味の幅は驚くほど広い。それぞれが独立した強い個でありながら、根っこは一つの系譜でつながっています。そこが、麺屋こうじグループの面白さです。
